はじめての方へ

注意:2020年10月現在、大変恐縮ながらオンラインレッスンのみ承っております。

SALVE!

はじめまして。福井ラテン語教室主宰の kappa (カッパ)と申します。

ここでは、当教室の趣旨を簡潔にまとめてお伝えします。

Boy reading a book

コンセプト

われわれ「福井ラテン語教室」は、「長い目で見た勉強」を提供する、数少ない私塾であることを目指しています。

俳句や書道など、生涯学習の熱意も高い福井在住時に開業したため、この土地の名を冠しています(現在教室長は広島市在住です)。

大学受験や資格試験とは違う、自分の時間を豊かにするための勉強を、肩に力を入れず、ゆったりと続けられる場を提供したい、という気持ちで立ち上げたものです。

ラテン語とは?

古代ローマ時代から現代に至るまで、2000年を超える時を経てヨーロッパの言語世界の中心軸であり続けた言語です。

ウェルギリウスキケローペトロニウスなどのローマ文学が書かれた言語であることはもちろんのこと、キリスト教と密接に結びついたことでヨーロッパ全体の共通語のような役割を担うことになりました。コペルニクスの『天球の回転について』(1543年)やニュートンの『プリンキピア』(1687年)もラテン語で書かれています。

ローマにあるキリスト教の総本山バチカンでは、21世紀になった今も公用語としてラテン語が用いられています。

どういう人向け?

老若男女を問いません。ひと昔まえまでヨーロッパの貴族の子弟なぞは幼い頃からラテン語を叩き込まれるのは普通でしたから、原理的には何歳からでも始められるはずです。

若い頃にラテン語をはじめれば、英語やフランス語に出てくる多くの要素が「ああラテン語のあれね」というものになり、怖くないと感じられるようになるでしょう。そして、ラテン語は「中二病」的な響きを持ち(というより「中二病」的な創作物の命名の多くがラテン語っぽさを基準にしているのです)、少年少女の心を揺さぶるものがあるとも書き添えておきます。なお私は17で始めました。

逆に、歯ごたえのある言語だからこそ、10年、20年かけて味わうことも出来ます。ゆったりと物事に取り組む時間に恵まれた年代の方々においても古典語の学習は最高の伴侶となることでしょう。何をおいても古典です。日本は母国語で書かれた古い古い古典を持つ稀有な、世界的に見ればかなり恵まれた文化圏にあり(これは保存に強い和紙や漆器のおかげでもあります)、古典を味わう贅沢な楽しみを解する土壌が培われています。西洋の古典語を学ぶことは、その楽しみを倍にします。

まだイメージが湧かないけど、どういうもの?

「ティラノサウルス🦖」など恐竜の名前はなじみが深いのではないでしょうか。

恐竜に限らず、見つかっているあらゆる動植物(ヒト= Homo sapiens sapiensも含む)には今でもラテン語の学名がつけられています。これは、かつてラテン語がヨーロッパ世界すなわち学問の世界で共通語であったことの名残りです。

他にも「エトセトラ et cetera」(エト・ケテラ)や「データ data」(ダタ)、「アニマル animal」など、ラテン語そのものの形で英語を通って日本語でも日常的に用いられている言葉は多くあります。

そもそも、現代われわれが普段使っているアルファベット(ABCDEFG…)は「ラテン文字」、つまりもともとラテン語(lingua Latina)を書くのに発達した文字です。その点で、文字が異なるロシア語(русский)やギリシア語(ελληνικη)と違い、最初の一歩を踏み出しやすい言語とも言えます。また、つづりと文字が「いすかの嘴の食い違い」になってしまっている英語などと違い、ほぼ書かれたままに読めばいいので発音も楽です。

どこでやってるの?

2020年4月より、大変恐縮ですがオンラインでの対応のみ承っております。